IHコイル、インバーター制御回路の設計開発から試作、量産加工までをトータルで手掛けるIH技術のエキスパートです。

SUZUKI INDUSTRY CO., LTD 鈴木工業株式会社

IH専科 Induction Heating Lab

研究開発事例 IH技術を利用した研究開発の事例をご紹介いたします。

  • オールメタル対応IHコイルの開発
  • 次世代対応型IHコイルの開発
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オールメタル対応IHコイルの開発

IHヒータには、鉄などの磁性体のみを加熱し、銅やアルミなどの非磁性で低抵抗率な材料は加熱できないという問題がありました。
そのため、IHクッキングヒータ等のIH調理器では、使用可能な鍋の材質や形状には制限があり、軽いアルミ鍋等が、使えないという欠点がありました。
しかしこの問題を解決したのが、オールメタル対応のIHヒータです。
オールメタル対応にするためには、IHコイルに流す電流の周波数を高くし、コイルの巻数を増やせばよいのですが、ことはそう簡単ではありません。
高周波電流は導体の中心部まで浸透せずその表面だけを流れる傾向(表皮効果)があるため、IHコイルに流す電流の周波数を高くすればするほど、電気抵抗が高くなり損失が増大してしまいうからです。もちろん表皮効果の影響を回避するためIHコイルでは、マグネットワイヤー(素線)を何本も撚り合せたリッツ線(集合線)を使用するのですが、オールメタル対応の場合には、通常使用するリッツ線の素線径よりも相当細い径にする必要があり、また撚り合わせ方(撚り本数・撚り方法)にも工夫が必要となります。 さらに、素線径が細くなると、素線自体の絶縁被膜が薄くなるため、絶縁耐力が保てなくなり、リッツ線としての絶縁耐力を確保する工夫も必要となります。
当社では、この様な問題を解決すべく、オールメタル対応の、より高周波での使用を可能とするIHコイルを研究開発しております。

 

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